公開日：2023年3月15日｜更新日： 2023年3月15日

災害に強いレジリエンス住宅とは

注文住宅を建てる際にこだわりたいポイントとして、耐震性や耐火性などの住宅性能が挙げられます。このページでは、茨木市で注文住宅を建てる際に意識しておきたい「レジリエンス住宅」について、特徴やメリット・デメリットを紹介します。ぜひ家づくりの参考にしてください。

レジリエンス住宅とは

レジリエンス住宅とは、「耐久」「回復」「復元」を意味するレジリエンス（resilience）から名付けられた、強くしなやかな住まいのことです。

具体的には、以下の3つの要素を備えた住まいを指します。

「サバイバル力」とは、災害が発生してからしばらくライフラインなどが使えなくなったときに、自宅で電力などをまかなう機能を指します。「土壇場力」は、まさに災害が発生したときに、持ち前の耐震性や耐火性によって周辺環境に左右されず、命や健康を守る機能のことです。

「免疫力」とは、災害が起きていない普段の生活のなかで、平常時からエネルギーを無駄に使用せず、家族がシックハウス症候群や寒暖差による健康被害を被る心配のない安全な家を指しています。

災害の有無にかかわらず、自宅では熱中症やヒートショックなどさまざまな健康問題が発生する場合があります。レジリエンス住宅は、普段の生活から住む人を守り、快適に過ごせるように設計されていなければなりません。

レジリエンス住宅のメリットは、大きく分けて3つです。

レジリエンス住宅には、室内外の寒暖差や日光不足による健康被害、その他の体調不良を防ぐための工夫が施されています。

造作家具を安全な高さや位置に設置し、地震発生時の家具の転倒を防ぎます。階段や段差はバリアフリー化を施し、転落や転倒のトラブルを防ぐことができます。

リビングを2階に設ける、太陽光発電と蓄電池の併用で省エネ・創エネが可能になるといった方法で、洪水や津波の被害から命を守りながら、地震や台風発生時の停電対策が行えます。

さらに、木造よりも倒壊や破損の心配が少ないRC造・鉄骨造にするなど、「自宅にいれば安心」という安心感が得られることもレジリエンス住宅の特徴といえるでしょう。

レジリエンス住宅は、「万が一」に備えて工夫を凝らした住宅です。普段から自宅で発電や蓄電を行うため省エネや創エネの意識が高まり、地震や台風などの災害対策もしっかりと施すことで、自宅避難や自主避難を想定した行動がとれるようになります。

レジリエンス住宅のデメリットについてもみていきましょう。

太陽光発電システム・蓄電池・耐震化・バリアフリー化など、レジリエンス住宅の実現には費用がかかります。補助金を活用したり段階的に設備を導入したりといった工夫が必要です。

太陽光パネルを取り付ける場所がない、屋根の形状によってパネルの枚数が限られる…など、環境によっては導入や設置が難しいものもあります。

注文住宅でレジリエンスを高めるポイントは以下の2つです。

レジリエンスを高めるためには、それぞれの住まいにもっとも必要な設備を導入するところから始めましょう。

ハウスメーカーや工務店は、耐震化やバリアフリー化、太陽光発電システムの設置を得意としているところに依頼しましょう。「レジリエンス」という言葉を知らなくても、こちらの希望をしっかりと聞いて反映してくれる建築会社を選ぶことが大切です。