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注文住宅で土地探しをしていると「要セットバック」という記載を見かけることがあるでしょう。このページではセットバックとはどういった意味か、またセットバックが必要な土地を購入するメリットとデメリットについて紹介します。注文住宅を検討している人はぜひ参考にしてください。
セットバックとは、建物を敷地の境界線から離す距離のことを指します。そして建築基準法の接道義務により、道路に2メートル以上接している土地でなければ、住宅が建てられません。
また、建築基準法では4メートル幅員以上あることが道路として定められています。従って、道路の幅員が4メートル未満の場合、道路の中心線から2メートル後退した部分までが道路とみなされ、後退部分は敷地内であっても住宅を建てることができないのです。このことをセットバックと呼びます。
セットバックのメリットは大きく分けて3つです。
セットバックによって道幅が広がり、緊急車両の通行が可能になることで防災性が向上します。また、建物同士の距離が確保されるため、火災が発生した場合に火の延焼を防ぐことができます。
さらに道路の見通しが良くなることで、防犯性の向上にも期待できます。
セットバックにより、隣地との距離が適切に確保されることで、プライバシーが保たれます。そのほか、風通しや日当たりが良くなる、車の出し入れがしやすいなど、住みやすい環境が整います。
セットバックが必要な物件は、販売価格が安くなることが多いです。注文住宅を建てる際にコストを重視するなら、要セットバックのほうがメリットになるケースがあります。
一方で、セットバックには以下のようなデメリットもあります。
セットバック部分の土地は、国に渡した部分なので自分が購入した土地であっても自由に使うことができません。そのため、住宅スペースが狭くなることも考えなければいけません。
要セットバックの土地を売却する場合、敷地が制限されていることと、住宅を建てる際に制約があることが関係し、買い手がなかなか見つからないといった場合があります。建て替えや増築を考えている人は、特に購入を避けることが多いそうです。
セットバックはもちろん拒否することができません。規則に従い、必ず土地を明け渡さないと法律違反になってしまいます。
セットバックの際に発生する費用は、地域によって自己負担になる場合とそうでない場合に分かれます。そのため、要セットバックの土地を購入する前に、必ず自治体に問い合わせるようにしましょう。
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